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法学部とのかけ橋BRIDGE TO THE FACULITY OF LAW
法学部とのかけ橋
ゼミナール紹介
2020年00月00日
ゼミナール紹介:倉見智亮ゼミ「租税における理論と実務の架橋」2026年09月01日

租税法について
倉見ゼミでは、租税法の分野を専門的に取り扱っています。
租税は国家財政を支える基盤であり、現代社会において租税と無関係な経済活動を行うことは極めて困難でしょう。
一方で、租税は国民の財産権に直接作用するものである以上、その賦課・徴収は厳格な法的根拠に基づいて行われる必要があります。
また、訴訟において、課税庁による課税処分や納税者の権利救済が問題となることも少なくありません。
このような要請を背景として発展してきた法分野が租税法です。
倉見ゼミでは、租税法の理論と実務の双方を視野に入れながら、税制そのものを理解するだけでなく、国と納税者との関係や税負担のあり方について検討しています。
活動内容について
3年次演習では、租税判例を素材としたディベートを中心に活動しています。
担当グループは、納税者側と課税庁側とに分かれ、事前に作成したレジュメをもとにそれぞれの主張を展開します。
その際には、自身の主張を支える論点を複数提示し、条文・判例・学説を踏まえながら論理的な立証を行うことが求められます。
租税訴訟において争点となった事案を検討する過程では、単に結論の当否を論じるのではなく、判例における法解釈の妥当性や制度の趣旨にまで遡って考察することを要します。
そのため、実務的な視点のみならず、租税法の理論的基盤についても深く理解することができます。
4年次演習では、現実の租税政策をめぐる時事問題をグループごとに自ら選定し、それを題材として報告を行っています。
直近の活動においては、いわゆるガソリン税の暫定税率の廃止をめぐる議論や、宿泊税における税率設定のあり方などが取り上げられました。
これらは政治的・経済的な論争として語られることも多いですが、私たちのゼミでは、その背後にある法的な問題を分析しようと試みています。
各グループによるディベート後、担当グループ以外のゼミ生からの質疑応答や意見交換が行われます。
報告者は、自らの見解に対する賛同・批判や疑問に応答する過程でさらに学びを深化していきます。
加えて、倉見先生からは、より視野が広くかつ専門的な見地に基づいた講評をいただけるため、自分たちでは気付くことのできなかった論点に触れる機会も多いです。
こういった部分にこそ、ゼミに所属する楽しさがあると感じています。
他大学との合同勉強会について
倉見ゼミでは毎年秋学期に他大学との合同勉強会が開催されています。
昨年度は西南学院大学、関西学院大学、同志社大学の三大学による合同勉強会が実施されました。
この勉強会では、いくつかの判例を題材として納税者側と課税庁側に分かれたディベートを行います。
事前に各大学間でレジュメを交換するため、自らの主張を補強したり、想定される質問への回答を準備したりすることができます。
さらに、勉強会後には懇親会も行われ、同じ租税法を学ぶ仲間との交流を深めることができる貴重な機会となっています。
2025年討論会の様子(西南学院大学にて)
おわりに
「この世で確実と言えるものは、死と税金だけである」
ベンジャミン・フランクリン(1706-1790)はこう言ったそうです。
不確実なこの世の中において、確実であると考えられている租税を扱う倉見ゼミでの学びを通じて身につくのは、租税法に関する知識はもちろんのこと、法的根拠を丹念に検討し、様々な立場から問題を分析し、自らの見解を論理的に構築する力だと感じています。
今後も、単なる税金の計算ではない租税についての学びを継続していきます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
法律学科4年次生 鈴木智清
