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法学部とのかけ橋BRIDGE TO THE FACULITY OF LAW
法学部とのかけ橋
法学部長・法学研究科長からのごあいさつ
2020年00月00日
2024年4月 就任のご挨拶 法学部長・法学研究科長2024年04月01日
就任のご挨拶
法学部長・法学研究科長 川崎 友巳
2024年度の法学部長・法学研究科長を務めます川崎友巳です。政法会の皆様には、平素より多大なご支援とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
新型コロナウィルス感染症の収束とともに、ようやく、キャンパスに学生たちの活気に満ちた声と笑顔が戻ってきました。大学では、ポスト・「コロナ」の教育や研究のあり方が語られ始めています。「コロナ」は、大学にいくつかの容易には癒えない傷を残す一方で、イノベーションももたらしました。オンラインの授業・会議システムの活用は、その最たるものでしょう。多くの教員にとって、オンラインで授業を行うとは、「コロナ」以前は、思ってもいないことでした。ところが、必要に迫られて使ってみると、単に「大学まで出向く必要がなくて楽」というだけでなく、講義を収録した動画をアップして、学生たちが各自で再生する仕組を使えば、1度聞いただけでは理解できなかった箇所を何度も再生し直すことができたり、1回90分を15週分に捕らわれない授業構成ができたりと、意外に便利な面も。教室に集まって授業を行えないから、仕方なしに(消極的に)使い始めたオンライン・システムは、私たちの想像を超えた進化を遂げていました。どうやら、これからも、効果的な教育手段の選択肢として、前向きに(積極的に)活用していくことになりそうです(文部科学省も、オンラインでの授業に関する規制を見直したぐらいですから)。
ただ、その一方で、「コロナ」は、人と人が、直接対話することの大切さも教えてくれました。いくらオンラインのシステムが便利に進化していても、教室で学生同士が、あるいは、学生と教師が面と向かって議論することでしか得られないものがあります。また、オンラインでは、ゼミ生と世間話に華を咲かせるのは難しかったり、ちょっとした相談にも気軽に乗りにくかったりもします。そうしたことに、気づけたのも、「コロナ」のおかげでした。
これからも、インターネット関連を中心に、新しい技術を効果的に活用する一方で、いつの時代も変わることのない「人と人とのふれあい」も大切にしていくことが、大学教育では求められるでしょう。そのことをしっかり胸に刻みながら、ポスト・「コロナ」の2024年を歩んでいきたいと思います。
皆様のより一層のご指導とご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。